『私の心の中の朝鮮学校』

 

「palam×kids プロジェクト※」で制作された子どもたちの絵に、韓国の著名な俳優であるクォン・ヘヒョ氏が文章を添え、2011年末に韓国のオルビョ社から出版された絵本。

 2011年3月11日の東日本大震災以降、韓国内では、被災した日本の朝鮮学校を支援する動きが起きました。クォン・ヘヒョ氏が共同代表を務める「モンダンヨンピル(ちびた鉛筆)」は、クォン氏の他、歌手や映画監督などが発起人となり、2011年4月より毎月1回チャリティコンサートを韓国内で開催していました。

 このような支援の輪が広がる中、「palam×kids プロジェクト」の絵を見て感動した韓国の写真家・映像作家アン・ヘリョン氏が絵本の制作を発案。クォン・ヘヒョ氏の快諾を得て、在日コリアンをめぐる歴史や、朝鮮学校が現在置かれている状況を知ってもらおうと、韓国内で出版されました。

 韓国での反響を受け、日本語版出版への期待が関係者の間で高まる中、株式会社HANA(代表ペ・ジョンリョル氏)と、翻訳者ユン・チス氏の協力により、2012年6月に日本語版が出版されました。日本語版・韓国語版ともに、出版社・関係者様のご厚意により、収益金全てが被災した朝鮮学校に寄付されます。

 

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※「palam×kids プロジェクト」とは

 在日コリアンのチェロ奏者である任炅娥が、2010年2月に有志と共に企画したプロジェクトです。”音楽と美術の出会い”をテーマに、ドビュッシーやモーツァルトなどのクラシック音楽と作曲家川上統氏が作曲した現代音楽を聴いた印象を、はがきサイズのキャンパスに自由に表現しました。それらの絵が飾られたコンサート会場で、若手演奏会たちによる演奏会を開催しました。日本国内の朝鮮学校18校が参加し、1000点以上の作品が寄せられました。